行者にんにくとイヌサフランの見分け方と危険性とは

暮らし

2018/4/29

毎年、ギョウジャニンニクとイヌサフランを間違えて食べてしまい、死亡する事故が発生しています。

見た目もよく似ているイヌサフランには毒性があり、食べると死に至るそうです。

一体どのような違いがあるのでしょうか?

ギョウジャニンニクとは

行者にんにくとは

ギョウジャニンニクとは、ヨーロッパ原産のネギ属の多年草で、北海道や奈良にかけて、高山地帯の針葉樹林や混合樹林帯の湿地帯に群生しており、”キトピロ”や”ヤマビル”、”ヤマニンニク”とも呼ばれており、北海道では”アイヌネギ”と呼ばれることもあります。

長さ2~30センチで、強いニンニク臭を放ち、土中にらっきょうに似た実をつけます。

 

名前の由来は山ごもりの修験道の行者がたべ、滋養が付きすぎて修行にならないため、禁じられたから、ともいわれています。

5月上旬から中旬にかけて山菜として知られ、醤油漬けやおひたし、餃子などにして食べられています。

間違いやすいイヌサフランとは

イヌサフランとは

出典:東京都薬用植物園

イヌサフランとは、ヨーロッパ中南部から北アフリカ原産の”イヌサフラン科”の植物です。

かつてユリ科に分類されていたそうですが、現在はイヌサフラン科となっています。

 

イヌサフランは痛風薬に利用されていますが、他に”コルヒチン”という物質が含まれており、誤って摂取すると、下痢や嘔吐、皮膚の知覚麻痺、呼吸困難を発症し、重篤の場合は死亡することもあります。

また、園芸用に品種改良したもので、”コルチカム”というものがあります。

これは、球根から育て鑑賞するものですが、犬が球根を食べて死亡した例があるそうです。

ギョウジャニンニクとイヌサフランの見分け方

両者の決定的な違いは、臭いです。

ニンニクと名がつくほどですので、独特な臭いがします。

一方、イヌサフランは無臭です。

臭いで見分けのが一番確実です。

 

また、球根の形も決定的に違います。

ギョウジャニンニクは細長く、みょうがのような形をしています。

イヌサフランの球根は丸くゴツゴツしているのが特徴です。

 

葉っぱにも違いがあります。

ギョウジャニンニクの葉は、先が丸い感じになっています。

イヌサフランは先が尖っています。

 

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ギョウジャニンニクの美味しい食べ方3選

山菜の王様と呼ばれる、春の山菜の行者にんにくは、春先だけしか食べられない貴重な珍味です。

美味しいだけでなく、栄養価ではビタミンが豊富で、疲労回復や動脈硬化予防生活習慣病予防、インフルエンザ抑制抗菌作用などいいこと尽くめの食材です。

どのような食べ方が一番美味しいのか、レシピを探してきました。

行者ニンニク醤油漬け

祖母直伝!三代伝わる行者ニンニク醤油漬け

 

やはり醤油漬けが鉄板のようです。

作り方も簡単で、行者にんにくさえ手に入れば、醤油とお酒で作れます。

参考URL:祖母直伝!三代伝わる行者ニンニク醤油漬け

行者にんにくのおひたし

おばあちゃんの味♪行者にんにくのおひたし

行者にんにくのおひたしで、こちらも鉄板です。

行者にんにくがない時はニラで作ってみて♪

参考URL:おばあちゃんの味♪行者にんにくのおひたし

行者ニンニク天ぷら

失敗なくからっと揚がる行者ニンニク天ぷら

行者にんにくの天ぷらです。

山菜といえば天ぷらが多いかと思いますが、シンプルに美味しくいただけます。

参考URL:失敗なくからっと揚がる行者ニンニク天ぷら

まとめ

山菜取りには、毒草と見分けるスキルが必要です。

うっかり誤食して死んでしまったら元も子もありません。

食べてしまった場合はすぐに吐き出し、病院に行かれることをオススメします。

行者にんにく自体は、一度食べると癖になる美味しさがありますので、是非スーパーや道の駅などで見かけたらお試しください!