クリスマスローズの植え方、ガーデニング初心者でもできる5つの方法

クリスマスローズとは、ヨーロッパ原産で、クリスマスの時期に咲くバラに似た花ということから名付けられた花です。

毎年花を咲かせる多年草で、寒さに強く、初心者でも育てやすいと言われています。

そんなクリスマスローズの情報をまとめました。

クリスマスローズとは

学名はヘレボルス、キンポウゲ科のクリスマスローズ属。

和名は寒芍薬。

厳密にクリスマスローズというと、クリスマスの頃に開花する”ヘレボルス・ニゲル”のことで、

ヘレボルス・オリエンタリス”や”ハルザキクリスマスローズ”はレテンローズといい、日本では総じてクリスマスローズという名前で出回っています。

有茎種と無茎種

クリスマスローズの仲間は有茎種と無茎種にわかれ、どちらにも分けがたいものは中間種と呼びます。

それぞれタイプによって生育サイクルが異なり、育て方に違いがある。

 

ヘレボルス・ニゲルは有茎種で、茎が立ち上がり、葉を展開している品種で細い根が特徴です。

ヘレボルス・オリエンタリスは無茎種に分類されています。

無茎種は、葉柄と花柄が別に直接出てくる品種で、根が太いのが特徴的。

どんな花を咲かすの?

クリスマスローズは白っぽい花を咲かせ、色合いがシックで、他の花や植物と相性もいいのが特徴。

有茎種と無茎種で違いはあれど、可愛らしい花を咲かせ、上品さとその存在感から冬の女王と呼ばれています。

花言葉

慰め」「中傷」「私を忘れないで」「私の不安を和らげて

由来は、茎に毒があることから「中傷」、原酒のクリスマスローズには強い香りがあり、人の心を癒やす効果があったことから「私の不安を和らげて」「慰め」といった花言葉が生まれたといわれてます。

また、戦場に向う騎士が恋人に贈った花ともいわれ、「私を忘れないで」というロマンティック説もある。

 

育て方

キリスト教の逸話にも登場する神聖な花で、贈り物にも最適です。

初心者でも育てやすいのが特徴だが、枯らさないよう、ポイントはおさえよう!

種まき・植替え・植付け

自宅で育てる時は苗からが多いが、種からも可能。

種の発芽条件は、20~25℃の高温に当たった後、0~5℃の低温に当てる

種まきは9~10月にかけて行う。

 

また、種から育てる場合は花を咲かせるまでに2年ほどかかります。

土は一般的な培養土でも育てることは可能です。

種がシワシワの場合は水で戻しましょう。

植付け・植替え

苗から鉢で育てる場合は、2回り大きめの鉢を用意します。

土を落として植え替えますが、多少傷ついても枯れませんので、綺麗に土を落とすことを優先します。

クリスマスローズは、3年で根詰まりを起こすといわれていますので、植替えは3年に1回のペースで行います。

日当たり

直射日光に当てると葉が傷むので、半日陰を意識して植えます。

日当たりが良すぎると、乾燥して枯れますので、木の下に植えるなど工夫がポイント。

寒さに強い品種ではあるが、霜は苦手なので、お庭で育てる場合は注意が必要です。

置き場所

鉢植えの場合は春先と秋は日当たりのいい場所へ出してあげるようにします。

夏は日光が強いため、半日陰など風通しの良い場所へ。

 

クリスマスローズの運命は夏の管理に大きく影響します。

冬も夏同様に窓際などの風通しの良い場所が最適です。

水やり

クリスマスローズの夏は休眠期です。

あまり水を必要としませんが、害虫対策のため葉の裏側にもしっかり水をかけてあげましょう。

クリスマスローズ自体は乾燥に強いですが、気温の上昇で水切れを起こすこともありますので、こまめに様子を見ながら水やりを行います。

 

冬はクリスマスローズの生育期

秋から涼しくなってくると成長をはじめます。

秋以降は土が乾いたら水やりを行うようにしましょう。

 

冬場の水やりは午前中に行うのがポイント。

土が濡れていたり、湿っていたらあげなくても大丈夫。

午後にあげると、朝の冷えで霜柱になり、傷をつけてしまうので気をつけて!

肥料・追肥

肥料は育成期の冬から春にかけて液肥をあげましょう。

間隔は1週間から10日に1回を目安にあたえます。

用土

クリスマスローズには水はけの良い用土が最適です。

クリスマスローズ専用土がありますので、売っている場合はそれらを使用します。

 

ブレンドの場合は赤玉土4に対し腐葉土3、軽石3の割合でブレンドします。

他にも、赤玉土5に対し腐葉土4、鹿沼土1の割合でもOK!

 

夏の高温で枯れやすいのは根腐れを起こすから。

そのため、水はけを重視した土作りをしますが、重視しすぎると冬に水切れを起こすかも。

ちょうど良い塩梅にしましょう。

まとめ

クリスマスローズの育て方の流れとポイントを紹介しました。

一見難しそうに見えますが、日当たりや水はけに注意すれば大丈夫です。

また、全体的に毒がありますので、茎や葉の汁が皮膚に触れると被れて炎症を起こします。

死ぬことはないけど、手袋をして手入れをすることをオススメします。

また、根の部分にはヘレブリンという心臓の動きを収縮させる毒がありますので、植替え作業は注意してください。