今、建設業界は人手不足の状態が続いています。
仕事はあるが、人が足りていないのです。
建設業といっても色々な分野があります。
その中でも管工事という仕事と、それに必要な資格『管工事施工管理技士』についてまとめました。
管工事ってなに?
管工事とは建設業の一種で、水・空気・冷媒・ガス・油さらには蒸気・液体・気体などをダクトと呼ばれる風道で配送、排出する機器を設置したり施工したりする専門工事のことです。
これらの工事を施工するには、1又は2級管工事施工管理技術検定の資格が必要です。
管工事施工管理技士の管工事とは空調・換気又は給排水・衛生設備の設置・施工のことを言います。
管工事の仕事
建築現場での管工事を行う職人を『配管工』といいます。
配管工といっても衛生配管、空調配管、ガス配管、消化配管などの分野があり、それぞれに求められる知識や技術、材料も違います。
管工事は敷地内の建築物で行う工事に対し、公共の上下水道の工事は水道施設工事になります。
管工事の主な作業場所はパイプシャフトや天井と床下の間、機械室やピット内などの狭い場所がメインです。
目に見えない場所に配管されているおかげでお風呂やトイレ、さらには床暖房まで使うことができるのです。
また、むやみやたらに配管されているわけではなく、ポンプなどの機械に関する知識や、新しい材料で配管する技術、最短最小で配管できる計算力なども求められます。
管理業務~4つの管理QUDSとは~
工事現場では「段取りが8割」と言われるほど、綿密な段取りが重要です。
設計にそって工事を進めるにあたって工事を円滑に進めるには工程を立て、4つの管理を検討します。
1.品質管理 -Quality-
施主の要望を満たす品質を達成するために、工事に関わるすべての人が、求められている品質を確保します。
2.予算管理 -Cost-
予算に合わせて材料や下請け業者への支払い予定wの計画を立て、利潤を見込んで請求金額内に収まるように検討します。
3.工程管理 -Delivery-
納期に間に合わせることを踏まえた上で、各工事の連携をとるために、いつどのような順序で行うか決めます。
4.安全・労働管理 -Safety-
必要な労働力を確保した上で、適切な労働時間内で作業が安全に進むよう計画を立てます。
これらのバランスをとりながら計画をたてます。
施工図の作成
施工図とは実際に工事をするために描かれた図面です。
設計図は設計事務所が描きますが、実際の配管は現場の状況に応じて、適切な工法や責め方を考慮して描きます。
主にスリーブ図、配管図、器具図などを詳細にしたものがあります。
管工事施工管理技士ってなに?
このような管理業務を行うにあたって国家資格となる管工事施工管理技士という資格が必要です。
管理業務を行うには管工事施工管理技士の資格が必要なのです。
しかし、現場で作業している職人のほとんどは有資格者ではありません。
建設業法により、特定建設業の営業所におかなければならないとされています。
また、管工事施工管理技士は現場毎におかなければならない技術者に値します。
まとめ
管工事は建設現場にはなくてはならない職業の一つです。
ライフラインを担っているためにその重要性は高い一方、人手が不足しています。
また、管工事施工管理技士の取得人工は1,2級合わせて全国で56万人程度しかいません。
その割には合格率が高く、50%程度となっています。
これから管工事の職人を目指している方、もしくは既に職人として働いている方は、ぜひ管工事施工管理技士を目指してみてはいかがでしょうか?