日常的に感じるストレスについて、『仲良しグループの付き合い』や『一対一の濃すぎる関係』など、仲の良い人との人間関係にストレスを感じていませんか?
たとえば
「昼休みや飲み会では、愚痴ばかり聞かされる」
「友達なのに陰で悪口を言い合う雰囲気がつらい」
「親しくなるとお互いの家庭事情が丸見えになるのが息苦しい」
など、人間関係は維持したいものの、煩わしくない関係のとり方に悩まされるのはよくあることです。
そんな人間関係へのストレスを感じているあなたへ人間関係の距離感を保つ4つのコツをご紹介します。
人間関係は距離が近いとトラブルの元。
最初は楽しかったはずなのに、身近な人との関係がいつしかストレス源になってしまうのでしょうか?
これは、意識して『適度な距離感』を保とうとしていないからです。
人は他人と接するとき、無意識のうちに物理的な距離を置き、個人空間を守ろうとします。
この個人空間を『パーソナル・スペース』といいます。
他人と個人的な話をするときには約75~120センチの個人空間をとろうとし、近すぎると不快感を覚えます。
仲が良くても接近しすぎるのはストレスになるのです。
人間関係の距離感を保つ4つのコツ
では人間関係において適度な精神的距離を維持していくためにはどうすればよいでしょうか?
心がけうるべき4つのポイントをご紹介します。
1.長時間同じ人と過ごさないようにする
一定の人とあまりにも長い時間をすごしていると、一緒にいることが苦痛になってきます。
仕事では1日8時間以上オフィスで一緒に働いているのに、昼休みも一緒。
飲み会やサークルも一緒・・・。
こんな関係が続いていたら仲が良くても息苦しさを感じます。
昼休みや退社後、休日などのプライベートの時間は意識的に自分の時間を作りましょう。
2.『すべて』を自己開示しない
家族の事情や家計の事情、恋愛遍歴や個人的なコンプレックス。
お互いのすべてを分かち合わなければ真の友情を気づけないと思っていませんか?
『自己開示』をすれば他人との精神的な距離が近くなり、信頼関係も気づきやすくなります。
しかし、開示しすぎると、相手に対する依存心や依頼心が生じてしまいます。
聞き手の中には相手の情報を握ることで優位に立とうとする人もいますので、気をつけましょう。
3.『同調的』な会話をしない
共感的な会話は人間関係を深めるために大切なことです。
一方、同調的な会話は人間関係が依存的になりやすいので注意しましょう。
例えば、愚痴を言った相手に対して
「それはひどいね。許せないね!」
と、同調的に返すことを親切だと思ってはいませんか?
実はこの同調的な一言が相手のさらなる愚痴を呼び起こしていしまいます。
同調的な会話を繰り返していると、それを止めた途端に、
「急に冷たくされた!」
「もう友達じゃない!」
と敵しされてしまいます。
愚痴には同調ではなく、「そんなにつらい気持ちなんだね」というように共感的に対応しましょう。
4.『3点確保』活動拠点を持つ
活動拠点が主に2点に限定されていませんか?
例えば、家庭と地域サークルだけ、家庭と職場だけ、家庭と学校だけ・・・。
エネルギーを傾ける活動拠点が1~2点程度に留まると、その中の人との関係が濃くなりすぎて息苦しさを感じるようになります。
人との付き合いをストレスにしないためには、活動拠点を分散させることです。
自分の安全を守るために、登山やロッククライミングでは3点確保と言う姿勢をとり、支点を3か所に分散させることにより、身の安全を守っているのです。
人間関係にも3点確保を取り入れ、リスクを分散させましょう。
例えば、家庭と地域サークルの他に全く関係のないマラソンサークルを加えてみたり、家と職場の他にバンド活動を加えてみる。
このように全く異質な活動拠点を3点以上設けると一つの人間関係の問題だけに煩わされずに済むようになります。
まとめ
身近な人達との関係は、細く長く、大事に続けていきましょう。
人間関係をストレス源にしないためにも、4つのポイントを意識しながら工夫して付き合っていきましょう。