夏の暑い時期にワキの下から漂ってくる臭い。
よく見るとワキの汗じみがすごいことに!
なんて経験はありませんか?
もしかしてワキガかな?と思って不安になったりしたことありませんか?
なぜ自分の臭いは自分で気づけないのでしょうか?
そんな気になる情報をまとめました。
加齢臭より体臭の方が許せない!
ギャッツビーなどで有名な、株式会社マンダムのアンケートによると、女性の9割が加齢臭より体臭の方が許せない!というアンケート結果を公開しています。
男性より、女性の方が臭いに敏感でかつ、加齢臭は許せても汗やワキの臭いなどの体臭は我慢できないという結果です。
参考URL:「許せない」のは、 “汗臭”と“ミドル脂臭”意外!?加齢臭は「許せる」約9割!
なぜワキが臭うのか
汗を出す汗腺には”エクリン腺”とアポクリン腺”という2種類の汗腺があり、その中でも”アポクリン腺”が臭いを放つ汗腺であるとされています。
この”エクリン腺”と”アポクリン腺”はどうちがうのでしょうか?
エクリン腺
エクリン腺は全身に存在し、1平方cmに100個以上存在する小さな汗腺です。
主に体温を調節する役目をもっており、エクリン腺から出る汗の99%が水分といわれ、残りの1%は塩分や尿素、アンモニアだとされ、無臭。
アポクリン腺
アポクリン腺は、ワキの下や陰部、耳の中、肛門、乳輪など、限られた部位に存在し、白っぽい色の粘り気のある汗を出すのが特徴。
タンパク質、脂質、糖質、アンモニア、鉄分などの成分が含まれており、常在菌に分解されることで、独特の臭いを発生する。
ワキの臭いがきつくなる要因とは
エクリン腺から出る汗は無臭です。
が、アポクリン腺から出る汗は、皮膚表面に存在する常在菌に分解されることで、独特の臭いが発生し、そこに皮脂が混ざり合うと臭いはさらに強くなります。
また、汗は蒸発して体温を下げるためのものですから、蒸発する際に臭いを拡散させてしまうのです。
汗を留める役目をもつ脇毛は、脇の下の温度が高まると、溜まった汗に細菌が繁殖し、臭いがさらに強くなります。
”ワキガ”なのかどうかの判断
ワキガなのか、そうでないのかのセルフチェックはいくつかあります。
代表的なものは、耳垢での判断です。
耳の中にはエクリン腺は存在せず、アポクリン腺しかないのです。
チェックポイント
・耳垢が乾燥していれば、アポクリン腺が存在しないか、活発でなく、ワキガの確率は低い。
・耳垢が湿っていたり、茶褐色で粘り気のある耳垢の場合は、アポクリン腺があり、活発で、ワキガの可能性が高い。
ワキの下に黄ばみがあるかどうか
アポクリン腺からの汗には、鉄分やリポフスチンなどの色素があり、これらは服に色を付ける成分のため、黄色の汗ジミができる可能性がある。
この黄ばみは、思春期がもっとも活発で、目立つ傾向にある。
ただし、汗ジミとの関連もあるので、必ずしも断定できない。
チェックポイント
・汗ジミの黄ばみ = 境目がはっきりしない
・ワキガの黄ばみ = くっきりとした形に黄ばむことが多い
親にワキガの人がいる
ワキガ体質は優性遺伝とされ、確率は以下のようにいわれている。
ただし、ワキガ体質だからワキガ臭が必ずするとは限りません。
ポイント
・両親がワキガ体質の場合 = 80%
・親のどちらかがワキガ体質の場合 = 50%
ワキガ臭は自分ではきづけないわけとは
ワキガ臭がキツイ人は強烈ですが、なぜ「自分で気づかないのだろう?」と思ったことはありませんか?
ワキガではない人からすれば、「鼻おかしいんじゃないの?」と思うかもしれません。
しかし、それは誰にでも備わっている嗅覚の特性が原因によって気づけないのです。
嗅覚疲労
自分のワキガ臭に気づけないのは、嗅覚が披露しているのが原因です。
嗅覚の披露とは、同じ臭いを嗅ぎ続けることにより、嗅覚が慣れてしまい臭いとして感じなくなること。
部屋に染み付いたタバコ臭やペット臭は、住んでいる本人が感じないのも、嗅覚が披露してしまっているためです。
ワキガ臭も例外でなく、嗅覚の披露と言えるでしょう。
本人は昔からワキガ臭を嗅ぎ続けているがために、いつのまにか臭いとして扱われなくなってしまったのです。
慣れてしまったものを改めて認識させることは難しく、嗅覚をリセットさせる特別な環境が必要です。
なぜ嗅覚が披露するのか
嗅覚の披露は臭いに慣れることです。
なぜ慣れるかといえば、一種の自己防衛機能という部分があるからです。
不快と思う臭いを嗅ぎ続けることは、精神的にも、肉体的にも悪影響を及ぼします。
そこで、臭いに慣れることで不快な臭いを無臭として扱い、ダメージを軽減させようとしているのです。
また、常に臭い臭いと認識し続けることによって、腐敗した食べ物を嗅ぎ分けることができなくなるという、危機的状況を回避させるための本能でもあるのです。
臭いを抑える対策をしよう
先のアンケート結果を見てもわかるように、臭いに対する評価はとても厳しいものです。
またスメルハラスメントへの関心も高まっており、社会問題になりつつあります。
今一度自分の体臭のチェックを行い、その対策を検討してみてください。
汗をかいたらすぐに拭き取る
まずは汗を放置しないこと。
外回りが多く、汗をかく機会が多い場合はタオルや汗ふきシートを!
また、朝起きて着替える前に汗ふきシートや、スティックやロールオンなどでケアするのがオススメ。
菌を抑える
デオドラント剤や殺菌効果のあるクリームで細菌の活動を抑える。
ただし、肌を守る細菌もいますので、使いすぎは禁物。
朝つけて一日持つものを選びましょう。
汗を抑える
汗を抑えるのも、臭いを抑えるのに有効です。
制汗剤などを利用するのがいいでしょう。
しかし、汗の機能も損ねることになりますから使いすぎは禁物。
臭いが気になったら使う程度にしましょう。
衣類用の防臭剤を使う
体臭を抑えるのに、洗剤や柔軟剤である程度カバーしてもらうことも可能です。
柔軟剤のレノアが人気のようです。
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剃毛する
脇毛や陰毛は汗によって細菌が繁殖し、かえって不衛生になり臭いの原因になります。
暑くなる季節だけ剃毛するのも一つの手段でもあります。
ワキガ対策商品をつかう
臭いの原因はワキだけにとどまりません。
陰部や足の裏など、暑い時期には気になる部分があります。
薬用石鹸
皮膚に棲みつくニオイ菌。
ニオイ菌に含まれるジフテロイド菌や、汗臭や足の臭いの原因である黄色ぶどう菌。
そんなニオイ菌を薬用石鹸で除去し、防いでくれる商品。
デオドラントクリーム
市販の制汗剤やスティックはお手軽で使いやすく、多用してしまいがち。
しかし、制汗成分や殺菌成分だけ利用しすぎると、肌にダメージを与え乾燥させてしまう原因となり、かえって逆効果になることも。
こちらのデオドラントクリームなら一度で30時間持続するスグレモノ。
露出の多くなる夏に向けて、荒れた肌にならないためにもぜひ試してみて♪
男性用デオドラントクリーム
中高年の臭いの場所は頭皮や耳の裏、首裏が主だといわれています。
男性用はベタつかないクリーム状で、さっと濡れるのが特徴です。
ワキの下や足の裏、耳の裏から首裏に、シャワーの後や出勤前にサッと塗ってみて♪
まとめ
体臭は自分でも気になりますが、他人の体臭はもっと気になります。
気温の高い時期にはこまめに汗を拭き、清潔に保つことを心がけましょう。
また、近くに体臭のキツイ人がいて、デリケートな問題だけになかなか教えてあげられないことも往々にしてあるでしょう。
そっと教えてあげるほかにも、市販のケア用品を渡してあげることで気づいてもらうこともできるのではないでしょうか?