目や身体に悪影響とされるブルーライトは、カットすることによりその効果があるのでしょうか?
特に世界で認められる医学的根拠がない中で、ブルーライトをカットしなければならない特別なとはなんでしょう?
そんな疑問を調べてみました。
ブルーライトとはどんなもの?
ブルーライトとは読んで字のごとく、「青い光」のこと。
光には波長があって、人が見える光は360-400nm~760-830nmといわれています。
この見える波長の光を可視光線とよび、目で見ることの出来ない紫外線や赤外線を不可視光線と呼んでいます。
可視光線の中でも波長が短く、紫外線に近いブルーライトは、最もエネルギーの強い光とされています。
ブルーライトはLED照明、スマートフォン、PCモニタに使われ、これらが眩しく感じるのは強力な光だからです。
特にLEDは青色と黄色だけを混ぜて白色を作り出しているため、ブルーライトを多く含んでいます。
また、距離が短くなりがちなスマートフォンは、より強力に影響を受ける。
ブルーライトが目に与える影響と眼鏡の効果
ブルーライトがどれだけ見えているのか、上の動画でわかると思います。
左のブルーライトは光っていて眩しさを感じます。
右のブルーライトはぼや~っとしている青い光ではありますが、眩しさは感じられません。
この眩しさが知らず知らずのうちに目や、身体に大きな負担をかけているのです。
ブルーライトカットメガネでは最大50%もカットすることが出来ます。
眩しさを軽減させるため、目を細めて目の筋肉を酷使したり、姿勢を悪くして肩こりや、腰痛を引き起こします。
さらに、ブルーライトを大量に見続けることで、網膜にもダメージが及ぶのです。
目だけじゃない、身体への影響
人間は太陽の陽にあたると、脳が「朝だ」と判断します。
一方、陽が沈むと「夜だ」と認識して、休息モードに移行するようにできています。
しかし、「夜だ」と判断しても、ブルーライトを見続けることによって、体内時計が狂い、自律神経の乱れにつながります。
これは、人の目には網膜の働きによって、体内時計のサポートをし、生物的な時間を制御する脳に、網膜から刺激を与えているからと言われています。
網膜には、暗闇で機能する桿体視細胞と、色に対して反応する錐体視細胞、そして、第3の内因性光感受性網膜神経筋細胞と呼ばれるものだ。
この内因性光感受性網膜神経筋細胞は高受容体があり、ブルーライトに最も強く反応する。
つまり体内時計の検知をする網膜はブルーライトに強く反応するから、ブルーライトを見続けると体内時計が狂い、寝れなくなったり、自律神経の乱れにつながるということである。
また、内因性光感受性網膜神経筋細胞は視力がなくてもブルーライトに反応するといわれています。
ブルーライトが原因で目の病気になるの?
ブルーライトが原因で病気になります。
ブルーライトは網膜で反応すると先に述べましたが、この網膜への影響から「加齢性黄斑変性」になる可能性があります。
加齢性黄斑変性は、加齢とともに増加傾向で、高齢者の失明の原因の4番目といわれています。
現在では治療法があるそうです。
とはいえ、失明は避けたいところですから、ブルーライトカット等で対策をしていきたいところです。
ここで一つ間違ってはいけない点があります。
加齢性黄斑変性へのリスクはあっても、視力低下の原因とは別問題です。
視力低下の最大の原因は遺伝です。
ブルーライトとうまく付き合う方法
ブルーライトに囲まれた現代で、いかに目に負担をかけずに過ごすかは今後の課題でもあると言えます。
特にブルーライトを発する三大機器として、スマホ、ゲーム機、パソコンが上げられていますが、LED照明もかなりの量を発しています。
LED照明は、昼白色や、昼光色の設定から電球色に設定を変えるか、照度を落とす工夫が必要です。
ただし、LED照明自体が悪いわけではありません。
あくまで夜の就寝前などはLED照明の設定を変える必要がある、ということです。
就寝前30分~60分はブルーライトを見ない環境を作ることが必要です。
パソコンやスマートフォンのブルーライト対策
パソコンやスマートフォンのブルーライト対策として、「f.lux」というアプリがあります。
このアプリでは、ブルーライトフィルターを使わずに色温度を下げることによってブルーライトを低減させます。
色温度を下げれば、ブルーライトフィルターと効果は同じになりますので、PCメガネも不要です。
Windowsはこちら
テレビもブルーライトを調整する
テレビの設定から色温度を下げて、ブルーライトを低減させましょう。
できる機種と出来ない機種がありますから、取説を確認してください。
色温度の設定がない場合は、高度を下げるやり方や、色合いを黄色っぽくすることにで代替が可能。
最初は違和感がありますので、少しずつ慣らしながら下げていくといいと思います。
まとめ
ブルーライトの影響は目の網膜に影響を与えることと、体内時計への影響が主です。
しかし、悪いことばかりではなく、朝はブルーライトを見る事は体内時計のリセットになりますから、昼間にカットする必要はないと言えます。
ブルーライトのカットにメガネを使用するだけでなく、色温度の設定などでも低減させることが可能ですから、まずはできることから試してみてはいかがでしょうか?