夏の風物詩である麦茶、子供のころから夏に麦茶を飲んでいた人も多いと思います。
私は砂糖を入れた甘い麦茶をよく飲んでいた記憶があります。
そんな麦茶の発祥をご存知ですか?
今日は麦茶の歴史について調べてみました。
麦茶の原料はどこから来た?
麦茶の原料となる大麦は、今からおよそ1万3千年前、イラン、イラク、チグリス・ユーフラテス、インダス川流域で広く栽培されていたとされています。
日本には縄文時代の末期、2500年前に中国から朝鮮半島を経由して、栽培植物として伝来し、またたく間に広まったといわれています。
日本の麦茶の歴史
麦茶の歴史は古く、平安時代から貴族の間で飲用されており、当時では「麦こがし売り」と称し、飲用していたといいます。
以降室町時代まで貴族に親しまれ、江戸時代では屋台で「麦湯売り」が流行するなど、長期にわたり親しまれた飲み物です。
昭和30年に冷蔵技術が普及し、冷やして飲む習慣が生まれ、現在の麦茶として一般的に浸透しました。
麦茶の知識
麦茶は一般的な茶葉から抽出されるカフェイン成分が含まれていないため、就寝前や、小さい子どもも安心して飲める。
大麦の収穫時期が初夏で、夏の麦茶は新鮮で味もよく、体温を下げたり、血流を改善する効果が知られています。
水出しの方が抽出に時間がかかるが、雑味が少なく、スッキリした味わいになるが、煮出しの方が味が濃く、香りもいい。
また赤ちゃんには残留塩素の関係で、水道水が好ましくないので、煮出しがよいでしょう。
麦茶の種類
一概に麦茶といっても、その麦の種類によって違いがあります。
その中でも大麦とはと麦があり、大麦には六条と二条という種類があります。
六条麦茶と二条麦茶
大麦はイネ科の越年草で、二条と六条の2種類があります。
穂を上から見ると六条大麦は6列付き、2条大麦は2列です。
六条大麦はでんぷん質が少なく、麦茶にしても溶け出す量が少なく、最も麦茶に適しているといわれています。
二条大麦は主にビールに加工さます。六条麦茶に比べ、でんぷん質が多い。
二条麦茶の方が六条麦茶より安い。
他に四条大麦という種類もあるが、これは他の大麦の亜種とされ、でんぷん質が大麦の中で最も多い。
それゆえ香りが大麦の中で最も良いといわれるが、日本ではほとんど流通していない。
はと麦茶
はと麦は大麦と同じイネ科ですが、見た目形も違うものです。
麦類よりも、とうもろこしや、ススキに近縁とされています。
大麦よりタンパク質やビタミン、ミネラルを多くふくんでおり、優れた美容効果から女性に人気です。
ただし、妊娠中は禁忌とされていますので、飲料食品は避けましょう。
まとめ
麦茶は古くから親しまれた飲み物で、種類も様々です。
これを機に、自分に合う麦茶を実際に試してみてはいかがでしょうか?
ブレンド麦茶は六条、二条、はと麦などを混ぜていますが、それぞれ個別の麦茶を楽しんでみるのもいいかもしれません。