年々暑くなる夏。
2018年は猛暑となる見込みといわれています。
エアコンの風が苦手な方や、電気代を気にして頑なにエアコンをつけずに我慢していると、部屋の中でも熱中症になります。
そんな熱中症のメカニズムと、部屋での熱中症対策をご案内します。
熱中症とは?
熱中症とは、暑く湿気の多い環境に、身体が対応できなずにさまざまな症状が生じる病気の総称です。
熱中症の症状は一つではなく、いくつもの症状が発生しますから、注意が必要です。
熱中症の症状
熱中症の症状は一つではなく、様々な症状が発生します。
また、その程度において、度数により軽症から重症にまで分類されている。
ここでは一つ一つの症状を確認しよう。
意識が無い場合はすべてⅢ度の重症になります。
Ⅰ度(軽症)熱疲労・熱失神
めまいや立ちくらみで、一瞬意識が遠のく。
顔がほてり、汗をふいてもふいてもでてくる。
筋肉のこむら返りがあり、痛い。
手足のしびれまたは、痙攣がおこる。
Ⅱ度(中等症)熱疲労
頭痛がする。
吐き気をもよおすまたは、吐いた。
身体がだるい、倦怠感、脱力感。
大量に汗が出る。
Ⅲ度(重症)熱射病
意識がない。
真っ直ぐに歩けない又は、走れない。
体温が高い、脇下検温で38℃以上。
呼びかけに対し、返事がおかしい。
熱中症になったら
外の場合、まずは日陰に移動し水分補給をし、身体を冷やしましょう。
救急車が車での間や、病院へ行くまでに応急処置が必要です。
水分と塩分は自力で補給できる場合に限ります。
応急処置のポイント
・涼しい場所へ移動させる
・衣類を脱がし、きついベルトやネクタイを緩めます。
・露出した肌に冷水をかけ、うちわなどであおぎ身体を冷やす。
・氷などで、首、脇の下、足の付根の前側にあてて冷やす
室内でも熱中症になる条件
日の当たらない室内でも、一定の条件がそろうと熱中症にかかります。
・湿度が高い
・風がない
・エアコンなどを使用していない
また、高齢者は暑さを感じにくく、いつの間にか熱中症にかかっている場合があります。
特に前日より急激に気温が上昇する日や、温度は高くなくても湿度が高い場合は起こりやすいので注意。
室内での熱中症対策
室内ですごす場合でも熱中症対策をしましょう。
一番の対策はエアコンを使用することですが、エアコンの風が苦手な場合や、電気代などの事情もありますので、エアコンを使わないでできる対策をご紹介します。
室内での熱中症対策
・室内では扇風機などで28℃いかに調整する。
・遮光カーテンやすだれ、打ち水で室内に熱を入らないようにする。
・通気性、吸湿性、速乾性の良い服を着る。
・保冷剤、水、冷たいタオルなどで首元などに当て、身体を冷やす。
室内でも特に注意する環境
室内でもっとも注意しなければならない環境があります。
熱中症に注意するポイント
・湿度の高いところ
・入浴後
・睡眠不足や寝汗が凄い時
二階以上は昼間の熱が籠もるので、寝室が2階にある場合は温度管理に注意が必要です。
夏場の入浴では失われる水分量が多いので、必ず水分補給を!
お茶やアルコールでは水分補給になりません!
室内ですごす場合は、冷たいお水を常備しておきましょう。
喉が乾く前に水分を補給するのがポイントです。
お出かけ前にはコップ一杯の水分補給をしてから出かけるように。
まとめ
熱中症は毎年多くの死者を出しています。
平成28年は621人で、内65歳以上は492人で79.2%にも及びます。
平成30年の夏は猛暑の予想とされています。
今から熱中症の正しい知識と、対策をしっかり考えましょう。