大和市の増圧切替申請
さて、いろいろ忙しくてなかなか更新ができませんでしたが、今年2番目に大きい案件が来ました。
大和市のとあるマンションの受水槽から増圧ポンプの切替申請です。
このマンション2棟建あって100世帯近くあります・・・
そしてこの申請が終わったら沖縄旅行にいくので、なんとしても申請は終わらせなくてはゆっくり旅行なんていけません(笑)
今回は切替なので既設建物ですが、建築のCADデータがありますので、作業も比較的スムーズです。
ただ、100世帯ともなると、立面図(アイソメ)が大変なことになります。
どうやってコンパクトに描いていけるかが腕の見せ所になります。
最近はスペースのかさばる受水槽を撤去して、駐輪所を拡大する等のスペースの有効利用のために切り替えを行うのが流行りのようです。
他にも受水槽のメンテナンス費用より増圧ポンプの方がコストパフォーマンスがいいようです。
また、災害時は受水槽はポンプが停止してしまうため、水の供給が停止しますが、増圧ポンプの場合は水圧がかかる範囲で供給が可能です。
おおよそ4~5Fくらいまでなら供給が可能と思われます。
捺印書類
受水槽から切替の場合は書類がとても大変です。
大和市は県水になりますので、余計めんどくさいです。
まずは事前協議を行います。
今回位はすでに事前協議は終わっていますので割愛します。
管理組合がある場合は管理組合会長の印が必要ですので予め話しておくといいと思います。
- 給水装置工事申込書・給水装置工事施工承認申請書(申請書)
- 床下配管念書
- 既設建物にかかわる維持管理届
- 直結増圧式給水条件承諾書
- 排水設備の確認書
その他に既設建物で既設管を再利用する場合は水質検査の結果を提出します。
県水の水質検査の場合は14項目が必要です。
場合によっては所有者変更等も行います。
尚、受水槽の廃止は市役所への届出が必要な場合がありますので、各市町村で問い合わせましょう。
大和市の場合は簡易専用水道廃止届が必要です。
申請図面
申請図面は系統図・平面図・立面図・取出図が必要です。
既設からの切替配管は赤の破線で描き、『赤羽線は受水槽からの切替配管』と明記します。
また、消防用の消化水槽等がある場合は検査の対象になりますので、逆止弁を忘れずに設置します。
県水の場合は飲用に供さない受水槽はボールタップから水面距離までが20㎝を確保することと定められています。
毎回検査でひっかかるところなので気を付けましょう。
100世帯近くもあると、引込口径もΦ75となってきますので、GXを考慮する必要がありますが、今回はすでにNSΦ75が既存でありますので、このまま申請できそうです(´∀`*)