クリニックモール
最近は他の業者さんからの紹介で申請の依頼が結構来ます。
もちろん固定で仕事を依頼していただける業者もありますが、私はその中でも規模の大きいものを担当していますので、厄介な申請が多いんですね。
でもそれだけ実力も実績もつきますし、戸建てと違ってマンネリしませんし楽しんでできます(笑)
さて、今回はクリニックモールを作るということで、その水道申請をやっていこうと思います。
モールということで、複合施設ですね。
相模原は県水エリアですので、商業施設は原則受水槽と言われますが直結給水を希望されてますので、まずはその説明をして納得してもらう必要があります。
ではまず依頼内容を整理します。
- 引込管を新しくすること
- 直結給水で各店舗にΦ25のメーターがほしいこと
- 店舗主が決まってないので、各店舗一時用の状態で竣工させたい
主だった内容は3点です。
1について考察
既設管はVLGPΦ40でしたので、これをSUSΦ50にしたいということ。
せっかくの新築ですのでSUSにしたいところですよね。
これはおそらく問題ないでしょう。
2について考察
こちらはまだ店舗の内容が確定してない状態ですから、『このくらいの器具がつく』という予定で流量計算をして、Φ25のメーターをもらう他ないでしょう。
しかし実際にそのような実績はないので、申請してみないとなんとも言えません・・・。
3について考察
1栓竣工というのも経験がないのですが、工事用とすれば問題なく審査は通りそうです。
今後必ずしもすべての店舗が同時に改装することはないでしょうから。
※水道営業所に確認したところ、このような場合は工事用にしなくても問題ないそうです。
捺印書類関係
今回はちょっと書類が多めです。
同じような申請をする場合は参考にしてください。
- 給水装置工事申込書・給水装置工事施工承認申請書
- 床下配管念書
- 維持管理念書
- 改造念書
- 給水目的変更届
こんな具合です。
給水目的変更届は既設メーターで一時用を申請している場合に必要です。
今回はすでに工事用の申請をしてありましたので、仮設から営業用に目的変更を行います。
改造念書とは、『本工事の際は改造申請を出します』という念書です。
お施主様の捺印が必要ない書類一覧もピックアップしておきますので、参考にしてください。
- 道路掘削占用許可
- 建築確認済書
- 道路復旧舗装工事施工条件承諾書
開発の場合は開発許可を添付します。
申請図面の描き方
今回は複数店舗なので、連合形式で申請を出します。
親栓番を一番奥一番遠い店舗にして設計していきます。
一番引き込み側に近いのは最終的に共用栓等になります。
また、予定水量と流量計算をΦ25のメーターに合わせて計算をします。
県水の場合はΦ25は26.6リットル/min以上になるよう流量を計算していきます。
ここの数字を合わせないとΦ25のメーターが出ませんので注意が必要です。
連合申請の場合はメーター毎に申請が必要ですので、5件であれば5枚必要です。
念書等の捺印書類も申請書の分だけ必要です。
共用栓は共同住宅ではないので、免除できませんので注意してください。
サンプルで共用栓の図面を公開します。
連合の形がイメージしやすいと思いますので参考にしてください。